禁煙外来
当院が禁煙を勧める一番の理由
禁煙を勧める一番の理由はやはり、ガンの予防です。
男性の２人に１人、女性の３人に１人がガンで死亡しています。
タバコを吸う吸わない問わず、どんな方にもガンに冒される可能性はあります。問題は「何歳でガンになるか」です。
タバコはガンの原因物質ではありませんが、ガンを早めるというリスクを持っています。ガンに４０代で冒されるか、８０代で冒されるか、これには喫煙の有無が大きく関わっています。
またガン以外にも、動脈硬化も喫煙で進行し、糖尿病に喫煙が加わると動脈硬化がさらに進行します。糖尿病の合併症管理には欠かせない治療のひとつです。いくら食事や運動を頑張って血糖を良くしても、脳梗塞や心筋梗塞を起こしてしまいます。その他、常に呼吸が苦しくなる慢性閉塞性肺疾患（COPD）の原因も喫煙です。
タバコを止められないのは仕方がありません
タバコを自分の意志で止められないのは当然だといえます。ニコチンの依存度は個人により違いがあり、麻薬よりも高くなる場合もあるからです。ですので「どうしてもタバコを止めたい」という方は一度ご相談ください。ニコチンへの依存を病気としてとらえ、きっぱりタバコから離れられるようなお手伝いをします。
治療の流れ、料金など
初診
まずはニコチン依存症と治療に関する説明を行います。その後薬の服用による治療を開始します。使用する薬は主にチャンピックスという飲み薬です。副作用として眠気が出るので運転する場合など注意が必要になります。吐き気を催すこともあるため、少量から開始し、徐々に容量を増やしていきます。
治療期間
治療開始から２週間後、４週間後、８週間後、１２週間後に来院し、呼気の一酸化炭素濃度を計測、きちんと禁煙できているかどうかを客観的に診断します。計測方法は息を吐くだけなので簡単です。初診を含めて計５回、３ヶ月間の治療期間にて禁煙を実践します。
料金
禁煙外来は保険が適用されます。3割負担の健康保険の場合、3ヶ月の治療で計2万円程度になります。
